ダイエットとインドカレーの関係性について①

前回の記事で私はインドカレー生活で7キロ痩せた話とからだの変化についてを書いた。

今回は、おうちインドカレーが減量に適切であったことを食生活の観点から語りたいと思う。①ではベースとなる考えを下に述べる。次の記事の②ではそれをおうちインドカレーに発展させて考察する。

減量しようとしている人の中で「低カロリーでお腹を満たすこと」に着目している人があまりに多すぎる。正直この考えに基づくダイエット法は、意志が強い人や明確な目的のために緊迫した減量の義務がある人でない限り成功する方法ではない。

減量とは、

「低カロリーで脳を満たすこと」

なのである。

現代社会の肥満の人で、食生活に困難している人は少ない。
むしろ、豊かな食生活、美味しいものがたくさんあり、飽食すぎて困っていることが多い。
(貧困に拠る、先進国含む子供の飢餓についてここでは述べないが、確かに社会問題だと認知していることは記しておく。)

カロリー多寡の現代社会で、常に生物的には満たされている場合、食で満たすべきものはである。

昔から、貴族の一部はこのように考えていたのかもしれない。ただ、一般人でもこの考えが生まれうることは人類史上でも、新しい食文化の展開ともいえる。

食事のあとに甘いものやお菓子を食べてしまう人は、お腹を満たしているが脳を満たしていないのかもしれない。

さて、低カロリーで脳を満たすことについてその方法を述べよう。

最も大切な、”脳を満たすこと”について、これには2つの方法がある。

新奇の味に出会うこと
人が美味しい!と声を出して言うときは、非常に満足している。満足というのは、一般的に良ければ満足できるものではなくて、初めの想定から実際の評価が超えたときに感じるものである。(100円のケーキと1万円のケーキが同じ美味しさでも、期待に対する満足度は前者の方が大きいと言える。)

脳を満足させるためには、想像を超える味にであう、もしくは、想像が出来ない味にであうことである。前者は比較的難しい。”想像を超える美味さ”というのは、そもそも想像できるという意味から、その味を知っている。それを超えてくるかどうかの保証はない。一方で後者であれば、味の経験がないために初めの想定がないために0基準である。すなわち美味しければ、0からプラスになることは確実であり、満足を得られることが多い。

実際私の経験で、新奇の味に挑戦することは、脳を満足させるという観点でかなり有効であった。

全身全霊で五感を使う
割と舌だけで食事をしている人が多い。全力で五感をフル活用して、食事をしてみる。
舌で味を、鼻で香りを、目で色や形を、顎で食感を、音で素材の変化を、さらに手で感じても良い。

すると、美味いものがただ「美味い」だけではなく、表現できることに気付くはずである。
同じ食事でも、かなり満足度が向上する。

これを私は脳で食事をする、と言っている。基本的に音楽やテレビを付けず、スマホで一枚写真を撮ったら即座にカバンにしまい、一人で食事をするのが好きである。全力で向き合う。

外食したときは、五感を使って味わい、何が入っているか、何故このようにしたのか、思いを馳せた。自分で作ったのならば、どの工程が味や香り、色、食感などに影響を与えたのかをリンクして考えた。

この癖は最初の頃は意識してやっていたが、今は比較的スムーズに食事に集中した状態になれる。
食材や調理方法などの知識と経験を結び付けることができ、レシピの構築や再現化に役立った。

ご飯を食べた後に、「なんか甘いもの食べたいな~。」と思うときは大抵、その前の食事に満足していないのである。美味いと思っていても、依然食べたことがあって新奇性に欠けていたり、食事に集中していなかったりなのである。

さて、今回はここまでにしておく。

何故、おうちインドカレーが減量に良いのか、次の記事でこのベースの考えを発展させる。

ベースの考えとおうちインドカレー生活はもともと別に存在していたのだが、これが明らかにリンクしているだろうことは、1年の体重の変化とともに経験的に気付いたことであった。

インドカレー以外でも応用可能かもしれないが、インドカレーが良いのだ。日本人においてインドカレーが如何に特別であるかということは、この話題において十分考察すべき点であるために、このことも次の記事で書くことにしよう。

「ダイエットとインドカレーの関係性について①」への7件のフィードバック

  1. カメイマサオ より: 返信

    すごいですね!プロフェッショナルですよ!
    そこまで考えて食に向き合っている事は!
    そしてダイエットとの関連性、脳を満たすという理論がわかるような気がします。
    僕も痩せた方が良い人間なので、参考にします。
    ありがとうございます!

    1. コメントありがとうございます。
      嬉しいです!

      私も最近、再認識しているので忘れないうちに書こうと思って…

  2. なるほど【脳を満たす】か、確かに理にかなってる
    印度カリー子さんが作ってるカレーを毎日食べて検証したいな〜

    1. これを強く意識すると、カレー以外でも意外とうまくいくかもしれません

      私はインドカレーでしたが…

  3. 食事に対する向き合い方が私と一致する人に会えた❗と思いました。
    私も味の組立や工程でも変化を考えたり想像を越えた味との出会いに感激したりしています。
    カレーはたしかにその感覚を満足させてくれるには一番適していると思いますが、
    私は何を食べても楽しくなるタイプなので脳とお腹を同時に満たしてしまうのでダイエットには至りません(笑)
    またジャパニーズカレーは油分とカロリー高すぎるのでインドカレーと和食のローテーションに変えようかな~‼
    次のブログUPを楽しみにしてますね。

    1. 美味しくて食べすぎちゃうとダメなんですよね~~(笑)
      私も何度か食べすぎたことはありましたが、なんとなく無為に食べる…みたいなのはなくなりました!

  4. […] 前回の記事でダイエットとは「低カロリーで脳を満たすこと」であり、脳を満たすためには、 […]

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)