「カレー以外に好きな食べ物は?」
よく質問されます。
好きな食べ物を、具体的に挙げるのは難しいですが、抽象的に捉えるならば明確になります。
それは下記のいずれか3点にあてはまるものです。
1.未知の食べもの
私がまだ出会っていない、この世に存在するものを指します。
異国の料理、貴重な食材、珍しい部位などです。
具体的に言えば、少数民族料理、ジビエ、臓物系などでしょうか。
これらを出来るだけ本格で元来の正しい方法で味わいたいです。伝統的で歴史が長いものの方が興味深く、アレンジが加わっていない方が良いです。歴史がある分、現代まで残された所以があるからです。
2.新しい食べもの
これは、他者のアイディアによって生まれたものを指します。
食材の組み合わせ、調理方法、科学的研究などにより新生するものです。
具体的に言えば、米で出来たアイス、真空低温調理、新食感のゼリーなど。
アイディアが奇抜でありながらも、思慮に富んでいるものがより良いと考えています。更に美味しければ、新しい文化になりうると期待します。
3.美しい食べもの
これは、他者が作り出すもののなかで精巧なものを指します。
素材の選択、作る工程、盛り付けなどです。
具体的に言えば、平飼いの卵、出汁をとる順番、ホテルのスイーツなどでしょうか。
素材は誰がどこでどうやって育てたのかを考えます。新鮮な方がよいのか、現地のものが良いのか、有機栽培が良いのか…など。良いものだから良い、ではなくて料理に対して最も最適なものが考慮され選択されているもの。
どの方法でどの手順で調理していくと最高の状態になるか考えられているもの。
料理が適切な状態で提供できる範囲で、盛り付けに新規性や独創性があるもの。
それらが完成されているものは非常に美しく思います。
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以上3点を総じて、人間の営みによって創造された文化的な料理というものが好きです。自力では作り出せないもの、と置き換えることもできます。
味は勿論重要ですが、(もしくはそれをある程度前提としているのかもしれませんが)私にとって上記3点の方が重要になります。ただひたすら美味しいだけでは、‘味が’美味しいとしか感じられないのです。
そういう意味で、インドカレーは私にとって衝撃的なものでした。
日本より遥かに長い文明を築いてきたインドで、およそ10億人が食べるカレーは、スパイスや素材の組み合わせによって次々と新しいカレーとなり、そしてそのスパイスは薬膳同様で身体に良く、完成したものが本当に美味しいのです。
外に食べに行くときは上記の3点を考慮して選択します。
私にとっての至高のカレーは、本場のスタイルのインドカレーで、料理人のコンセプトや世界観があって、尚且つ繊細で美しいと感動して震えます。
もう一つ質問がありました。
こちらには具体的に答えるとするならば、イエスで、
味覚的な意味では、オーセンティックな民族料理や異国料理で、スパイスやハーブの香りが豊かなものが好きです。そのためにアジアの諸国の料理は大好きです。インドをはじめ、ネパール、スリランカ、パキスタン、トルコ、インドネシア、タイなど。
一方で、パフェやスイーツ、デリ風サラダのように色んなものが料理が盛り付けによって輝いているも好きです。地中海料理やフレンチも調理方法や組み合わせ、盛り付けが非常に勉強になります。
ここまで読んでくださった方はいるのでしょうか。
もし、読んでくださった方がいるならば、感謝申し上げます。
読んでますよ~!山形市七日町『インド料理JAY』や山形県北村山郡次年子『Umui』仙台の『あちゃーる』坂田の『ナーランダ』(私のカレーの始まり)全部カレーのお店ですが全く違いますよね?カレーの定義は?と思ってしまいます。機会があったら店主の方々と話してみてほしいなぁ
インドの屋台カレーに衝撃を受けた僕のセカンドインパクトは、ヨルダンのベドウィンが作ったマンサフでした。
研究者ならではの答えですね。(笑)
でもひとつのものを研究して極めようとする事はすごい事だと思います!
自分も理系出身だからか、、ものすごく読みやすくて心に刺さる文章でした!共感度200%です!!
これからもカレー作り頑張りま~す