前回の記事でダイエットとは「低カロリーで脳を満たすこと」であり、脳を満たすためには、
①新奇の味に出会うこと ②全身全霊で五感を使うこと、ということを書いた。
今回はこれを達成するに、おうちインドカレーがマッチしていた、という話を書く。
新奇の味に出会うことは、大人になると和食で達成するのは難しい。肉じゃが、かつ丼などを見ればその味を想像できるし、寿司だって新しいネタを食べない限り、大体こういうものだというのが身体が覚えている。
ただ、日々新しい味に出会うことは容易ではなくて、和食がダメなら殊更である。
一方、インドカレーは、スパイスと食材の組み合わせで半無限の種類のカレーを作ることが出来る。また、日本にはない香りや刺激を持つ香辛料が多い。つまり新奇の味に出会いやすいということだ。
スパイスを買って、一通り私のレシピを上から順に試していくのも良いかもしれない。今までの味覚の幅がぐっと広がる可能性がある。
基本的に、私が減量中に書いたレシピがほとんどなので、あまり油は使っていない。塩味をバシっとキメられれば、それでも十分美味しい。
そして大切なことは、新奇の味に出会うときの姿勢である。
無為に食べない。自分が作った料理に対して、全身全霊で五感を使うこと。(どのように五感を使うかは前の記事を参考にして欲しい)
確かに新奇の組み合わせで新奇のカレーを作って、新奇の味に出会って、堪能する。
この体験が、美味しいという事実に加えて、その食事に対する満足度を向上させるのである。
この満足度が、間食や食後のおやつ、甘い飲み物やアルコールに対する欲望を抑制して、余分なエネルギー摂取がなくなった。また余分な間食をしない習慣もからだに良い習慣であるし、はたまた無為に食べるお菓子、ではなく”新奇の出会い”としてのお菓子を楽しむ余地を残す。
もちろんインドカレー以外にも、新しい国の料理を食べれば達成しやすい。その観点から私は外食するなら、異国料理か創作系のレストランが多い。
外食にすれば、比較的新しい味に出会いやすい。そもそも他人が作る料理であり、同じ和食でも違う味がすることも多々である。それを新奇の味と捉えてみるのも良いかもしれない。
ただ、外食は一般に重視されるのは「味」であり、味を重視すればカロリーが高くなることはしばしばである。カロリー計算ができる人なら、分かるだろう。ダイエット中は自炊をした方が良い。何がどれくらい入っているかを知ることが出来る。また、自炊を通して食べたもののカロリーの管理は自然とできることは、自分のエネルギー管理という面で重要なスキルかもしれない。
人生を楽しく生きるには食べたいものを食べるのが一番!というのは最もであるが、これはあくまでダイエットの話である。
外食でよくあるナンと一緒に出てくるようなインドカレーとおうちインドカレーは少し違う。圧倒的に後者の方が組み合わせの自由度が大きいし低カロリーに作ることが出来る。
外食のインドカレーは割とカロリーが高いので注意してほしい。正直、油まみれなことが多い。ただ、そういうカレーもインドにあることは事実であるため、私は”おうちインドカレー”という言葉でそれとは区別しているつもりである。
最後に、2017年の2月くらいにツイートした内容であるが、
「カレーが好きな人は中肉中背が多い、カレーが本当に好きな人は痩せている人が多い。」
これの根拠は上記の話に照らし合わせて考えることが出来る。
やせ型のカレークレイジーな人たちは、ただ毎日カレーを食べているだけではなく、カレーのスパイスの組み合わせ料理としての”新奇の味わい”を”本気で向き合っている姿勢”に寄ることだと思っている。