辛い時はヨーグルトを食べる、もしくはヨーグルトが良い、という話を聞いたことはないだろうか。
インドカレーのプレートにヨーグルトが添えられているレストランもしばしばある。
私もそういう食べ方を良くする。
なんとなく辛みが収まるような気がするのと、辛いスパイスにマッチする感じがするからだ。
でもこのなんとなく、という話に、科学的事実があることを最近知った。
スパイス=辛い、は正確ではなく、辛いスパイスは40種類ほどあるスパイスの中でも、チリペッパーとブラックペッパーのみである。(この話は一つ前の記事を読んで欲しい!)
特に辛みを与えるのは、チリペッパー(唐辛子)のカプサイシンという成分である。
このカプサイシンは脂溶性で、すなわち油に溶けやすい。さらにはヨーグルトに含まれる乳脂肪に特に溶けやすい。
そのため辛みを感じた後にはヨーグルト良いのだ。
ヨーグルトドリンクである、ラッシーでも効果を発揮する。辛いインドカレーが食べるとラッシーが飲みたくなるのは、ただまろやかで美味しいから…、だけではなかったのかもしれない。
カプサイシンは脂溶性なので水にはほとんど溶けない。
つまり、辛みを感じた時に、水を飲んでもあまり効果はなく、氷で冷やしても辛み受容体の活性をやや抑えるくらいで本質的な辛みの除去の方法としては正しくないと言われている。