この笑顔から半日後、私は寒さに震えながらデリー空港におりました。
…その兆候は遡ることインド3日目。
3日目、ヴァラナシの街を歩いている時、なんだか疲れてしまった気がして、夕方以降は宿に戻ってのんびりしていました。
最初はお腹が空いてエナジー不足だからかと思っていましたが、夜に差し掛かるころ…身体に異変が起こります。
突然、嘔吐と腹の下りが止まらなくなり、寒気が止まらなくなるのです。(本当に突然)
食べることは不可能で、体内のありとあらゆるものが出ていく一方。
薬を飲んでも全く効かず、脱水が恐ろしくて、ひたすら水を飲みましたがすべて出てしまい、まるで身体の中を共洗いしているようでした。
悪夢だったのは、外から火葬の臭いが漂い、民衆が騒ぎ歌う声、けたたましい爆竹の音が酷かったこと。地獄の如くでした。
よなか中、嘔吐等を繰り返し明け方になるとようやく1時間に2,3回トイレに行くくらいに落ち着きました。
朝になると寒気も収まり、部屋から出ることが出来るようになりました。4日目はロケが控えていたので、朝は宿におり、ゲストハウスの人に料理を教えてもらうなどしておりました。
丸一日食事をとっていなかったのですが、まだ食事が出来そうになかったのでスープを飲むなどして朝は軽く済ませ、昼はバナナをたべました。
このバナナはゲストハウスの他の旅人がくれたものでしたが、本当にすべて栄養を吸収したいくらいの美味しさで、命綱でした。
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昼すぎになると、だいぶお腹も落ち着き、何か食べられそうな気がしてきました。
気持ちとしては、仮に体内に滞在する時間が短くとも、カレーを食べたい気持ちで一杯でした。(そのためにインドに来ていたこともあり。)
丁度そんなときに、撮影部隊が到着したので、早速カレーを食べに行きました。
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不思議なことに、ロケ中は元気だったんです。
4日目のカレーも美味しく、5日目のロケは本当に楽しく、食べたいものをたべ、みたいものを見て、欲しいものを買って過ごしました。
もしかしたら、ADさんが持っていたインドの薬が効いたのかもしれません。
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そして、ロケがすべて終わり、ヴァラナシからデリーへ戻り、国際線ターミナルに移動してデリーから成田まで戻る…となったとき、頭痛がし始めたのです。
その時とても眠かったので、最初は寝不足かと思いました。
ところが、搭乗1時間前くらいになると一気に身体が重くなりました。寒気が止まりません。
真夏のデリーで真冬のウインドブレーカーを着ても寒いのです。
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急変も急変。搭乗直前になると、もう身体が起こすのがやっとなくらいになってしまいました。
キャビンアテンダントさんにお願いし、3席空いている席に移動させてもらい、なんとか飛行機へ。
寒気と頭痛がしていても、お腹は空いているんです。
これが不思議でした。辛い辛い機内食のマンリチュアン(チキントマトスパイス炒め)を食べ、横になって良くなることを祈りながら寝ました。
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成田につく1時間ほど前、目が覚めます。
…頭痛はやんでいませんでした。相変わらず体は寒く、刻々と増す吐き気。
……悪夢の3日目の夜が再発しました。
しかし機内なので、何とか耐えなくてはなりません。
…身体の限界もピークに達し、吐き気もピークに達したころ、ようやく成田に到着しました。
ふらふらになりながら、機内から降りましたが、その場でもう歩けなくなり…
…そのまま車いす搬送され……
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…気づいたら
……成田空港病院に。
点滴を打ってもらい、何とか歩けるようになり、這いつくばるようにして成田から家まで帰りました。
(成田空港職員さんには、本当にご迷惑おかけしました。)
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そんなこんなでインド旅行が終わりました。
内なるインドが猛威を振るい続け、帰国後4日ほど薬と果物と粥で生活しておりました。
でも、気持ちはスパイスを欲していました。帰国して5日目、ようやくカレーが食べられるようになると、もう止まりませんね…
カレー欲の高さが凄いです。
もう最近はカレーのことばかり考えています。というかまたインドに行きたい欲が高まっているんですよね…。
どんなに辛くて痛い目にあっても、やはりカレーを食べたくなり、インドに行きたくなる…。
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私はインドに恋しているんだなあ。
…
そう感じました。
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コレラとかデング熱とかそういうのではなかったので大丈夫です。
沢山屋台飯をたべて、一日中歩き回って、普段滅多に上がらないテンションをMAXにし続けたせいかと思います。
テンションが上がって麻痺した感覚の裏で身体が疲れていて、免疫力が下がって、屋台のインドの常駐菌に反応してしまった!といった感じです。
短い滞在期間で、屋台飯食べたいし、テンション下げることは出来ないので、
解決策としては、もう少し長く滞在して計画的にテンションを上げるといったところでしょうか。
ちなみに、屋台とレストランだとやはり屋台の方が辛くてエネルギッシュで美味しいんです。
レストランのカレーは、マイルドで、クリーミーで、美しい味わいなんですが、私自身が現地であまりそれを求めていないのかもしれません。
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「インドは、色々危ない!」とか、「汚い!」と言う人がいますが、それはその人が本当に見たインドなのでしょうか?
また、それは何と比較しているのでしょう。
他国を旅するのに、日本を連れて行っていませんか。
私は、新しいものを得るために旅に出るならば、出来るだけ偏見を捨てフラットな状態で向き合い、自分の目で見て判断し評価します。
新しく友達になる人に対し、関わる前から”あなたは○○ちゃんより可愛くない、××ちゃんより頭悪そう。”とか考えるべきではない、ということ同じです。
短い滞在期間で、他国の素晴らしいところをどれだけ我が身に経験させられるか、吸収できるかが重要で、悪いところは帰国した後に日本の良さを感じることで実感すればよいかと思います。
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具合が悪くなったのも、自己責任であり、全くもってインドのせいだと思っていません。
インドは素晴らしい国でした。
カレーが美味しいことは言うまでもなく、
今を生きる人たちがたくさんいて、自分の楽しさや悲しさに正直で、エネルギッシュな街並みを、私は見ました。
別の一面がまだまだたくさんあるかと思うと、また行きたくなるのです。
結構大変な旅でしたね!
体調が良くなってよかったですね!
懲りずにまた、楽しんでインドに行って下さい!
そうだったのですね。良い事ばかりではなかった旅でしたね。
日本にいようがインドにいようが、疲れで抵抗力が落ちてくるとちょっとしたウイルスに冒されて体調崩す事はあると思います。
でも大した事がなかったようでそれは良かったと思っています。
次回行く時は気をつけてくださいね。
ご無事でなによりです
タフですね
インドは汚い❗とは思っていませんが、普段居る環境とは違うんだろうなぁ、とは感じます
やはり、十分な注意が必要かと
にしても、
常在菌、共洗い < 理系ジョ ですな
インドは若い女性にとっては危険すぎるからもう行っては駄目ですよ!
私も空港で捕獲されたことあります、腸チフスで。
インドは本当に危険なので複数人でももう行っては駄目ですよ。