『スパイス=辛い』はウソ!、という話。

スパイス=辛い。

と思っている人はいないだろうか。

スパイシー、なんて形容詞があるために、間違った認識をしている人がやや多く感じられる。

スパイスをたくさんいれたら辛くなる、わけではない。

辛みを持つスパイスは、広くカレーに使われる40種類ほどのスパイスの中で2種類である。

チリペッパーとブラックペッパー、すなわち唐辛子と胡椒だ。

これらを使えば辛くなるし、増やせば増やすほど辛くなる。これがスパイシーの原因だ。他のスパイスは辛くなく、香りだけである。

そのため、私のホットスパイスに入っている5つのうち後ろの三つは辛みではなく、風味なのである。

チリペッパーとブラックペッパーは辛さの種類が少し異なるため、バランスよく使うことが大切である。

チリペッパーばっかりで辛みをつけようとすると、チリペッパーの香りが強くなってしまう。

逆に言えば、2つの辛みスパイスを使わなければ、全く辛くないカレーも作ることができる。

チリペッパーは特に辛みに加えて、うま味を持つので、辛みを出さずにチリペッパーの旨味を引き出すためには、パプリカパウダーはなどで代用すると良い。

ちなみに、全く辛みがなく旨味だけ残したカレー、それが、私のからくないバターチキンカレーである。

辛みの受容体は、一度強い辛みを感じると2-4日感覚が鈍るらしい。そのため、連日辛いものを食べ続けていると感覚は常に鈍いままであり、どんどん麻痺していく。

辛いものに慣れた、辛いものを感じなくなった、という人がいたらそういう人である。(すこし前の私も。)

この事実を知った後、実はここ1ヶ月ほど辛いものを控えていた。

最近すこし辛くしてみたらびっくりするほど辛く感じた。胃腸も数年前の状態に戻っていたようであった。

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